フィリピンでのドタバタ挙式!Part3 運転手さん!!教会間違えてるよ!
この記事はフィリピンでのドタバタ挙式!Part2 挙式の為にはカトリック教徒にならなければならない!?のつづきです。
挙式当日、俺と俺の両親、Bebeの日本人友達家族、マニラから駆けつけてくれたBebeのイトコたちと、迎えに来てくれた車2台で泊まっていたリゾートプールから教会へ直接向かった。
式の途中で"誓い"を言い合う決まりがある為、教会への道中はスマホのメモにひたすらストーリー仕立ての"誓い"を書き込んでいた。
メモを書き終わると同時にタイミング良く車も停車し、運転手が
『着いた着いた』みたいなことを言って車から降り、伸びをしている。
(遂にこの日が来たか…色々あったが今日が本番だ!!
いっぱい人来てるかな?Bebeの家族はどこだろう?)
と思いながら車を降りると…
『いやっ!!ココじゃねーし!!!( Д ) ゚ ゚』
違うのだ。
この教会ではないのだ。
結婚式にそぐわぬ黒い服を来た人がいっぱいいるし、俺たちが式を挙げる教会より二回りぐらいデカい。
同乗していたみんなはどこの教会で挙げるかもよくわかっておらず、俺1人がこの非常事態に気付いたのだ。
何かのドッキリかなと思い、辺りを見渡したがカメラは見当たらず、
運転手は仕事後の一服とばかりにタバコを吸おうとしている。
俺『ちょっと待ってちょっと待ってお兄さん!ここじゃないよ!!!』
運転手は俺の英語が理解出来なかったのか、英語が話せないのか、ジェスチャーで返してきた。
ん?
寝てる?
死んでる!?
そう、この教会ではちょうどお葬式が行われていたのだ。
それを運転手は知らせてくれたのである。
だから喪服来てる人がたくさんいるのか!
なるほどわざわざ教えてくれてありがとう!
俺『って違う違う違う!この教会じゃないんだってば!ボーナゲンチャーチ!!』
と俺が違う教会の名前を叫んでいるのを見てやっと運転手も理解し、仲間と確認をし始めた。
運転手も仲間の運転手も状況は掴めたようだが肝心のボーナゲンチャーチへの行き方がわからないと言う。
幸い、俺が知っている場所だった為、
『俺がナビする!!』と言って案内し無事、式の始まり数分前に到着したのだった。
教会に着くとたくさんの方たちがウロウロしてたり、立ち話していた。
俺も知っている友人や親戚に挨拶しているとBebeの家族も到着した。
いよいよ式が始まるぞという時に
『新婦が入ってきたら両親と一緒に歩いてくるから新婦を受け取って席に着いてね!』
と指示を受けた。
ちなみにこの歩いてくる道を"バージンロード"と呼ぶが、日本人が作り出した和製英語である。
外国人には通じないので要注意。
俺や俺の両親、ニノン、ニナン(詳しくはコチラ)、そしてBebeの両親が1人ずつ呼ばれバージンロードを歩いてく。
そしていよいよ最後に扉が開き主役のBebeの出番である。
Shane FilanのBeautiful In Whiteという曲と共にBebeが入場してきた。
いまだにこの曲を聞くとそのときの情景と感情を鮮明に思い出し、鳥肌が立つ。
普段はドレスも着ないし化粧すらほとんどしないBebeだが、バッチリメイクにモサモサのウェディングドレスでとても綺麗だった。ちょっとマレフィセントみたいだったけど
そして全ての人が俺たちの為だけに来てくれ、全ての人が俺たちの為に準備をしてくれ、全ての人が俺たちの結婚を祝福してくれていることに感動してウルッとしてしまった。
Bebeを両親から受け取りエスコートしながら席に着いた。
その後は滞りなく式が進み、俺の"誓い"では何故か笑いあり涙ありになってしまったが本当に楽しい式を挙げることが出来た。
"結婚式"って当の2人だけでなく、家族や親戚、友人たちも巻き込んでの大イベントであり、たくさんの人の協力が無ければこの結婚式は出来なかったかもしれない。
しゃべったこともない仲なのに徹夜で料理をしてくれた人たちもいれば(詳しくはコチラ)、無料で教会の装飾をしてくれた人たちもいる。
尚、急遽に関わらず、教会の使用料や牧師さん、進行係、音楽隊、照明係等、全て無料で引き受けてくれたのだ。
感謝してもしきれない。
人の為にこれだけ尽くすことが出来るフィリピン人、人間味があって良いなと思った。