Rich Philippines, Poor Japan

国際結婚を通していろいろと興味深いこと、面白いこと、文化の違い、考え方の違い、感情表現の違い、環境の違いなど様々なトピックを話し合ってきたので国際結婚されている方、これからされる方、したい方、そういった方々と経験や情報をシェア出来たらなと思います。

キリスト教にも何種類かある!ボーナゲンとカトリックの違い

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俺のフィリピン人妻であるBebeはキリスト教徒である。

ただ実は一言に"キリスト教"と言ってもいくつかの種類があり、今回は二大勢力(?)のボーナゲン(Born again)とカトリック(Catholic)について説明していきたいと思う。

 

Bebeはカトリック教会で洗礼を受け、カトリックの学校に通っていたがあまりにつまらない授業とおカタイ風習に、

『お前の話はつまらん!( ´Д`)=3』と学校を飛び出し、転校した。

このときばかりは先生たちも

『オマエハオオタキヒデジカ!』とツッコんだとかツッコまないとか。

そして現在はボーナゲン教会にたまに通っている。

 

 

俺も一時はカトリック教に片足突っ込んだこともあったが(詳しくはコチラ

基本的にはごく普通の日本人が知っているであろうキリスト教の知識とイメージしか無かったので難しい話は抜きにして俺が個人的に(へぇ〜そうなんだ)と思ったことをシェアしたいと思う。

 

 

カトリックは神父さん、ボーナゲンは牧師さん

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"キリスト教"と聞くと教会で先生みたいな人がツラツラとしゃべっているイメージがあった。

実はカトリックの教会でしゃべっている人はプリスト(神父さん)と呼び、ボーナゲンの教会でしゃべっている人はパスター(牧師さん)と呼ぶのだ。

では彼らの違いは何なんだろうか?

 

神父さんは結婚できない

ビックリしたのだが神父さんは結婚が許されていない。

なぜかと言うと"神様に一生かけて奉仕するのに結婚なんてしてる余裕ないだろ"ってことらしい。

では彼女作ってチョメチョメするぐらいは良いよね!?って?

 

それも許されていない。

自分の気持ち100%全てを神様に注がないといけない為、彼女を作るということは神様に浮気していることになってしまうのだ。

そしてカトリックではチョメチョメ=結婚した夫婦がすることなので、そもそも結婚が出来ない神父さんはチョメチョメも出来ないことになる。

 

えっ?じゃあ暴発寸前のありあまる性欲はどうするの?

 

彼らは神に仕える者である。

いわば神様から地球に派遣された神様の化身とも言える程、尊い存在なのである。

 

瞑想することで消すことが出来るらしい…φ(..)メモメモ

じゃあ日本を含め世界中で起きてる神父によるレイプ事件はどう説明するの

 

柔軟な考えのボーナゲン

『いやいやカトリックはん考えが古風すぎまへんか?

神様はそこまで奉仕することを強制なんかせぇへんやろ。

みんなが愛する人と結婚して幸せに暮らすことを神様も望んでるんちゃうんか?』

 

というのがボーナゲンの考えである。

 

なので牧師さんは結婚も許されているし、彼女作るのもOKだ。

しかしチョメチョメは結婚してからのお楽しみである。

 

これがあったらカトリック教徒

俺がフィリピンにいたとき、教会を見ても家の中を見ても、どっちがカトリックでどっちがボーナゲンか判断がつかなかった。

そこでBebeに聞くと簡単な判別方法を教えてくれた。

教会

十字架に注目。

イエス・キリストが磔られていたらカトリックで十字架だけならボーナゲン。

ボーナゲンになぜキリストがいないかと言うと文字通り

"Born again"=復活した

と考えられており、もう死んでないからだそうだ。

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左がカトリック、右がボーナゲン

仏壇的なところに人形が置いてあったらカトリック、十字架だけならボーナゲン。

聖書を重視するボーナゲンは聖書に書いてある

"偶像崇拝禁止"を守っており、『人形はただの人形で神様とは違う』と考えている。

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両方カトリック

キリスト教の黒幕がいる!?

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俺はキリスト教では神様=イエス・キリストだと思っていた。

それも間違いではないのだが実はキリストを地球へ派遣した黒幕がいるのだ。

"ロード"と呼ばれ、キリストの父に当たるらしい。

彼がハチャメチャになっていた地球に息子キリストを『ちょっくら救ってこい』と言って送り出したのだ。

だが実は父⇔息子の関係ではなくという集合体から分身としてキリストが送られたらしいので厳密には同一人物なのだが難しい話はよくわからないので割愛する。

 

現実問題

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カトリックにしろボーナゲンにしろ実際はどうなのだろう。

誰もがもっとも気になるのは結婚するまでチョメチョメ禁止の部分だろう。

国民の大部分がキリスト教であるフィリピン人はちゃんと規律を守っているのだろうか?

もちろん本気で守っている人も大勢いると思う。

Bebeの友達でもいまだに経験無しの友達も結構いる。

しかしさすがのキリストでも若気の至りは止められないようで、たくさんの未成年や20歳そこそこの子が次々と子どもを生んでいる。

どうやら"避妊してはいけない"という規律だけはしっかり守っているようだ。

 

まぁそれは3大欲求によるものなので仕方ないのかもしれない。

 

ただ俺が一番残念に思ったのはモラルの問題である。

毎週日曜日にマス(礼拝)があり、みんなでどうすれば良い人間になれるか勉強し、モチベーションも上がったところで教会を後にする。

しかしすぐさまタバコを吸い始め、ゴミは平気でそこら辺にポイポイ捨てるのだ。(※フィリピンでの話)

(いやいやいや…( ゚д゚)ポカーン)

 

教会に毎週行くのは凄いと思うが、これでは全てが台無しな気がする。

キリスト教の良いところ

上記のことがあってから(うわべだけキリスト教徒のフリしても意味ないじゃん。キリスト教徒じゃなくても俺の祖母みたいに良い人間なんてたくさんいるわ!)と、少し毛嫌いしていた。

 

しかしBebeはそこまで熱心なボーナゲンでは無いが、ちょくちょくボーナゲン教会に行っていた。

その教会が良い人だらけで面白く、日本語喋れる人たちもいっぱいいるから俺も来なよと誘われ、行ってみた。

本当に優しく、純粋に人の為に尽くすことが出来る人ばかりで、初めて良い教会だなと感じた。

 

その教会では幼稚園児から小学生、中学生が楽器の演奏からダンス、歌を歌ったりというのをしているのだが、そのクオリティがめちゃくちゃ高いのである。

彼らは人前で何かをすることになんの恥じらいもなく、自信で満ち溢れているのだ。

人を楽します=神様が喜ぶという風に考えているので失敗を恐れずにチャレンジ出来、自分が出来ることを一生懸命やるというマインドが小さい頃から出来上がっているのだろう。

 

この人前で自信を持って自分をさらけ出すことが出来るというのは本当に素晴らしいと思う。

 

さいごに

最後まで読んで頂きありがとうございます。

 

↑こういった"感謝すること"もキリスト教ではかなり重要なことである。

クリスマスもバレンタインもパートナーや家族に感謝する日なのだ。

そして自信を持つこと。

凄く大事なことを学べる"教会"という場所。

 

と言っても俺はキリスト教徒でもないし教会にもめったに行かない。

でも自分の子どもはBebeと同じ様なキリスト教徒(ボーナゲン)になら、なってもらっても良いかなと思っている。

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