未来の旦那像を予言するおばちゃん(実話)
この記事は超能力を持っている掃除のおばちゃん(実話)と悪魔 vs Bebe(実話)のつづきです。
暴走車にハネられそうになったBebeだが、その数日後、また同じようなことが起きた。
仕事からの帰宅途中、Bebeは小さめの道を歩いていた。
一方通行ではないが車2台が通るには少し狭い道なので、普段は車もゆっくり走っている。
Bebeが十字路に差し掛かり、もう少しで渡り切る…というところで何とトラックが右方向から猛スピードでBebeに向かって走ってきたのだ。
Bebeは急いで渡り切り、それとほぼ同時にトラックはBebeの真後ろを通り過ぎて去って行った。
普段トラックが入ってくるような道ではない為、かなりビックリしたらしい。
早速そのことを掃除のおばちゃんに報告した。
B『おばちゃん!また車にハネられそうになった…』
お『そう…でも良かった。命があって。ただこれで終わりかはわからないし、いつまで続くかもわからない。まだ気を付けなきゃダメよ…。もしものことがあったらあなたの未来の旦那さんと結婚出来なくなっちゃうんだから』(※このときはまだ恋人同士で結婚してない)
B『えっ?未来の旦那さんってどういうこと?』
お『あなたとあなたの未来の旦那さんには同じマークがあるはずよ。あなたには自分ではいつ出来たか覚えてない傷跡みたいなものがおへその右下側にあるでしょ。それと同じ傷跡があなたの未来の旦那さんにもあるはずよ。そして彼も何で出来たか知らないはずよ。』
Bebeには確かに見に覚えのない、弾痕のような傷跡らしきものが右の腸腰筋の辺りにあるのだ。
そして、なんと俺もあるのである。(鳥肌)
俺も何故かうすーい弾痕のような傷跡が右側腸腰筋辺りにあるのである。
母親に聞いても知らず、俺は勝手に車にハネられた時の名残かと思っていた。
(※3歳の時に車にハネられて以来、結構な縫い傷が右足と頭にある。)
未来の旦那として確定したからには何が何でも我が愛しの未来の妻を守らなければならない。
しかし相手はあの悪魔である。
どう戦えば良いのか見当もつかない。
こうなったら文字通り"神頼み"ということでBebeと一緒にお祈りをしたのだが、正式にはキリスト教のメンバーではない俺のお祈りは届くのだろうか?妻がメンバーということでコストコみたいに一緒に受け入れてはくれないだろうか?
そんな心配をしながらも一生懸命祈った。
それから更に数日後、最初ハネられそうになったあの場所でまたしても暴走車が現れたのだ。
同じように信号を渡ろうとしたところ猛スピードを出した車が減速もせずにBebeに向かって突っ込んで来た。
しかし俺のお祈りが届いたおかげか、もう3回目で多少慣れてきたのか、Bebeは闘牛をかわすかのごとくひらりと暴走車をかわし、無事帰宅した。
この時点でおばちゃんの予言から2週間が経過しており、3度に渡る悪魔からの攻撃にも耐え、1週間で死んでしまうジンクスを破り生き残ったBebe。
最初は怖がって、『もし私が死んだらこれはこうして、あれはこうして、私の家族には…』と死んだときの準備までしていたが、3度目の危険を乗り越えると(もう怖がるのもめんどくさい!死んだら死んだでしょうがねーや!)と開き直り始め、普通に外出もするようになった。
このポジティブな考えのせいなのか神様が守ってくれているからなのかわからないが、この後は現在に至るまで危ない目には遭わなくなった。
おばちゃんはBebeが峠を越え、無事だと確信すると仕事を辞めた。
どうやら人の未来が見えたあとは、もの凄く体力を使い消耗してしまうんだそう。
そのため、もうあまり人と会ったり、関わったりしないように辞める決断をしたんだとか。
Bebeには最後に『見えただけで何にもしてあげられなくてごめんなさいね。正直言うと、"もう安全だ"とは言い切れないんだけど、あなたならきっと乗り越えられるわ。』
と言って去って行った。
おばちゃんは"会ったことのある人の未来"しか見えないらしいので、俺も一度お会いしてみたかったのだが、残念ながら叶わなかった。
今でもBebeとあのときのことを思い出し、
『あのとき本当に私が死んでたらどうしてた?』
『あのおばちゃん今何してるんだろう?』など話したりもする。
Bebeが悪魔に連れて行かれなくて本当に良かった。