これでダメなら諦めろ!?相手から許してもらえる謝罪の方法
このブログで再三と重要性を説いているLove Language(詳しくはコチラ)だがそれを発見したゲーリーチャップマンの著書に"The Five Languages of Apology"(訳:5種類の謝罪言語)というのがある。
俺も含め、本当の意味での謝罪、心の底からの謝罪が苦手な日本人は知っておいたほうが良いのではないかと思ったのでシェアしたいと思う。
- 最初に
- 1,後悔しているところを見せる
- 2,責任を認める
- 3,どうするべきだったか、まだ間に合うならばこれからどう挽回するか伝える
- 4,本当に反省していると伝える
- 5,許しを請う
- 例
- 問題
- 結論
- ではどうすれば良かったか?
最初に
オリジナルのタイトルでは"言語"という言葉が使われているが、Love Languageのような本当に人それぞれで価値観が違うという意味ではなく、"段階"という意味で考えるとわかりやすい。
1,後悔しているところを見せる
『ごめん…』
謝るとき、謝らなければいけないとき、というのは自分が何かしら誤ったことをしでかしたときだと思う。
そしてやらかしたと同時に"後悔する気持ち"が芽生えるはず。
もし後悔していないのであれば反省するつもりも無く、謝る気持ちなんてサラサラ無いはずだからだ。
2,責任を認める
『俺が間違っていた』
自分の責任、自分が間違っていたということを認める。
このときに言い訳まがいのことをしてはいけない。
真摯に自分のしでかしたことに向き合うのだ。
3,どうするべきだったか、まだ間に合うならばこれからどう挽回するか伝える
『○○するべきでは無かった』
反省点、改善点を示す。
どうすれば良かったか、何が間違っていたか、ということを間違いから学び、これからどうしていくかということを伝える。
4,本当に反省していると伝える
『もう二度とこんなことしない』
間違いを認めて、もう二度としないと誓う。
心の底から言わないとこれまでの工程も意味が無くなってしまうので注意。
5,許しを請う
『許してくれる?』
そして最後に重要なのが許してくれるか聞く。
これが意外と難しく、プライドが高いとこの一言が言えない。
謝るだけ謝っておいてあとは相手の気分次第としてしまいがちだが、最後のひと押しとして『許してくれる?』と聞いたほうが良い。
そのほうが白黒ハッキリするし、まだ相手側に不満が残っている場合にもその理由を打ち明けやすいからだ。
告白するときだって『好きです!付き合ってください!』と言うと思う。
もしこれが『好きです!』だけで、相手が無言だったらモヤモヤして気持ちが悪くないだろうか?
YESかNOをハッキリさせるためにも恋人に"なる"、"ならない"の『付き合ってください!』が必要なのである。
例
ある姉妹が片道5時間掛かる道のりをドライブしていた。
姉が運転し、妹がナビをしていたのだが運転し始めてから3時間後に全く逆方向に進んでいたことに気が付いた。
姉は激怒し、妹は繰り返し『ごめん、今度はちゃんとナビするから』と謝った。
怒りが収まらない姉は『もういい、自分で運転もナビもするからアンタは寝てて』と言い放った。
それに対して妹は『何回も謝ってるじゃん!なんで許してくれないの!』と逆ギレし、その後の不穏な空気でドライブが台無しになってしまった。
問題
ではどちらのせいでせっかくのドライブが台無しになってしまったのだろう?
姉からしたら(そもそも道を間違えた妹が全面的に悪い。それが無ければ機嫌が悪くなることも無かった)と思ってるだろうし、妹からしたら(最初は間違えた私が悪いけど何度も謝った。何度も謝ったのに許してくれない姉のせいで不穏な空気になってしまった)と思っているだろう。
俺がドライバーの立場だったらこの姉ちゃんのように怒って、自分で運転もナビもすると思う。だから最初のキッカケを作った妹が犯人だと思った。
結論
どちらも正しくてどちらも悪い。
この辺りが"言語"っぽいのだが、姉はただの謝罪が聞きたかったのでは無くて3番の
どうするべきだったか、まだ間に合うならばこれからどう挽回するか伝える
が必要だったのである。(もしかしたら4と5も)
それに対して妹は1番と2番しか満たしておらず、"謝罪"という意味ではかなり弱い謝罪になってしまっている。
もう一度チャンスが欲しいのであれば3→4→5のプロセスを踏むべきだった。
姉は逆に一度のミスで切り捨てるのでは無く、チャンスをあげるべきだった。
そうで無くても"なぜ私が怒っているか"、"どうすれば良かったか"等の質問をして、3番の答えに誘導してあげることでお互いがお互いの考えを理解することが出来たはずだ。
それをせずに不穏な空気を作り出してしまったのはいただけない。
ではどうすれば良かったか?
1〜5のプロセスにのっとって謝ってみよう♪
妹『ごめん!道間違えてる!』←1
姉『はっ!?3時間も運転したのにどうしてくれんの!?』
妹『私がちゃんとナビ確認してなかったせいだ…ごめんね』←2
姉『おいおいふざけんなよ!ナビ確認しないで何してたんだよ』
妹『ヘディングアップの設定になってるの気付かなくて北に向かってるから大丈夫だと思ってたら、本当は南に向かってた。これからは設定を最初に確認して、通過する地名とサービスエリアも確認するね』←3
姉『お、おう…』
妹『これからは絶対こんなミスしない。3時間も無駄に運転させちゃってごめんね。』←4
姉『ま、まぁ、起きちまったもんはしゃーねーよ』
妹『本当にごめんね。許してくれる?』←5
姉『うん。今度からは気を付けてね』
不穏な空気を防げただけでなく、悪い例に比べてよりコミュニケーションを取れているのがわかる。
あくまでも例であり、実際は聞く耳持たない可能性もあるが、流れとしてはこんな感じである。
5段階目まで行かないと許してくれないほど人を激怒させることはあまり無いとは思うが、もし誰かを怒らせたときにはこの記事を思い出して欲しい。