フィリピンのクリスマス準備は9月から!?
気付けばもう12月。
今年はフィリピンに帰らないので久しぶりに日本で年を越すことになりそうだ。
年越しの前と言えばクリスマス。
フィリピン人のクリスマスに対する情熱はもの凄いものがある。
まず、クリスマスライトなどのイルミネーションは9月から飾りだす。
なぜ9月からと言うと"バーマンス"だからである。
『バーマンス?
なんじゃそりゃヽ(`Д´)ノプンプン』
"バーマンス"とは"ber month"
すなわち"September","October","November","December"のことであり、
英語圏の人達からすると"バーマンス=年の瀬"なのである。
基本的にお金がないフィリピン人もたくさんの姪っ子甥っ子、God Children*1にクリスマスプレゼントを買うために大奮発する。
いくら貧しい人でもクリスマスに備え1年かけてお金を貯め、
それでも足りない場合は借金をしてでも用意をする。
日本人からすると"そこまでしなくても…"と思ってしまうが、
プライドが高く、見栄っ張りなフィリピン人らしい、、、
そのために会社も12月の給料だけはいつもの2倍払ってくれる。
ただしみんながみんな奮発出来るわけではないので地域内の人や身内だけでプレゼント交換するケースもある。
Bebeの場合は12人の叔母、叔父がおり、
その全員から2〜4人の子どもが生まれ、
その子どもたちからも1〜3人の子どもが生まれているので、
この一家だけで相当数の人間がいる笑
なので一口に"子どもたちにプレゼント"
と言ってもかなりの出費になってしまう為、こういう場合どうしているのかというと、
みんなの名前が書かれたクジを引き、自分が引いた名前の人にだけプレゼントをするということをしている。
かく言う俺も勝手に参加させられて、Bebeの従姉妹にドレスをあげて4歳の女の子からバスケットパンツを貰った笑
最初は面倒くさかったけど喜んでくれている顔を見たらやっぱりこっちも嬉しい気持ちになって、最終的には結構楽しめた。
今年は参加出来ないと思うと少し残念。
お金と言えば子どもたちにとってもこの時期は稼ぎ時になる。
4〜10人程で地域の家に押しかけ、軒先で勝手に楽器を演奏し大声で歌うのだ。
しばらく歌っていると根負けした住人が出てきてチップを払ってくれる。
そして次の家、次の家と合法のカツアゲを繰り返すのである。
フィリピン人は人前で歌ったり踊ったりというのを小さい頃からしているので慣れているし、自信に溢れ、実際めちゃくちゃ上手い。
俺は歌ったり踊ったりが苦手なので少し羨ましくも思った。
日本ではクリスマス=恋人と過ごす
のが普通だが、フィリピンでは家族と過ごすのが当たり前だ。
なぜならキリスト教では家族を大事にしなさいという教えがある為、
神様へ感謝をし、同時に家族にも1年分の感謝を伝えるのだ。
日本で親に本気で感謝を伝える機会は結婚式のスピーチぐらいだろうか…
フィリピンの家族愛を目の当たりにすると、
日本人はなんだか冷たい人種の気がしてならない。
Bebeと付き合うようになってから家族・親戚へプレゼントや感謝、会話をするようになり、俺が良い意味で徐々に外国人化していることがみんなにとっては驚きだそうだ。
*1:面白い文化なので今度書きます