フィリピンの道路事情
この記事は部屋とタクシーと私の続きです
お金を払い(取られ?)案内された部屋は格子窓1つに、ギシギシするベッド。
寝転がってみてわかる。
『これ絶対安いやつやん!!』←当たり前
シャワーとトイレは共同で水圧は弱く、
何故か便座(O字とかU字のやつ)が付いていない。
フィリピンでは当たり前だけど紙は基本的に付いてなく、
拭いたらゴミ箱に捨てるシステム。
ひと段落したらお腹が減っていることに気が付いた。
ここに来る前までは
(夜はホテルの周りを散歩して適当なお店で夕飯でもたーべよっと♪)
なんて平和ボケした考えでいたが、散歩なんてとてもじゃないが日本人が1人でする雰囲気ではなく、外出するぐらいなら飢えに耐え、さっさと寝てしまおうということで眠りについた。
翌朝、ロビーに行くと昨日のおネエさんが本場の『good morning』と言ってきたので『good morning』と返した。
(あぁ俺は今海外にいるんだなぁ、バックパッカーの人達ってすげーな)
と改めて海外に1人でいることを実感した。
そのホテルはロビー兼レストラン(と言っても食事用の机とイスがいくつか置いてあるだけ)になっていて、昨日は見かけなかった他のお客さん達が朝食を食べていた。
受付のおネエさんに
(俺はお腹が減っている!俺もあぁいうのが食べたい!)と念じながら見つめていると、どうやら伝わったようでメニューを見せてくれ、何かしゃべっていたがよくわからなかったので、また愛想笑いしていたら指で小さい四角を作って『Ticket! Ticket!』と言っているようだった。
どうやら昨晩チェックインしたときに選んだプランが朝食がセットになっているものだったらしく、引き換え用の小さい紙切れを貰ったのだが、それのことを言っているらしくポケットにぐちゃぐちゃになってたチケットを渡し、無事朝食にありつけた。
結局チェックアウトの時間はよくわからなかったが昼前には空港に戻らなくてはならなかったので受付のオネエさんに『Taxi! Taxi! Airport! Airport!』と言ったらタクシーを呼んでくれ、運ちゃんにも『どうかコイツを空港まで連れて行ってやってくれ』と言ってくれたようで、事がスムーズに運び、ターミナルナンバーを運転手に伝えるだけで無事空港に戻る事が出来た。
戻る道中、昨晩は暗いのと恐ろしいのとで街中をじっくり観察出来なかったので観察してみた。
朝の街は人も少なく物騒な雰囲気はあまり感じなかった。
日本で言うと歌舞伎町みたいな感じ。
ただ日本と大きく異なるのは、まず街全体が基本的に汚いこと。
プラスチックのゴミや空き缶、ダンボール、タイヤなどが無数に転がっている。
それと道路、特に歩道のクオリティー。
信号と歩道にあるちょっとした段差が膝ぐらいの高さがあり、
よっこらせと"歩道に登る"感じになる。
ところどころにマンホールの役目なのか、鉄格子でカバーされた排水溝があるが、いかにも朽ち果てていて、大人が2人乗ったらポキッと折れて、底なし沼のようなヘドロに飲み込まれてしまうんではないかと思う。
というか実際ポキッとなってて、人間1人分の穴が開きっぱなしのものもあった。
ちなみに自分が降り立ったのはニノイ・アキノ国際空港であり、
これはマニラの話である。
マニラの交通量はもの凄いが、もっと凄いのはマナーと運転。
日本では考えられない距離感で割り込むし、5秒に1回ぐらいはクラクションを鳴らし、その渋滞の中をノーヘル3ケツバイクが縦横無尽に走り回っている。
日本とはひと味もふた味も違う雰囲気と"野生"を感じさせるエネルギーに圧倒されていたら無事空港に着いた。
持参した小説を読んで時間を潰していると、いつのまにか日本人グループが出来ており、その中のスタッフが名前を確認していた。
自分の名前も確認出来ると、みんなで学校のバンに乗り、ドライブスルーやトイレ休憩を経て学校に到着した。
次回は学校編