Rich Philippines, Poor Japan

国際結婚を通していろいろと興味深いこと、面白いこと、文化の違い、考え方の違い、感情表現の違い、環境の違いなど様々なトピックを話し合ってきたので国際結婚されている方、これからされる方、したい方、そういった方々と経験や情報をシェア出来たらなと思います。

名曲STAND BY MEで始まる恋

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この記事は私はレズで結婚してて子どももいる!?のつづきです

同じ布団で寝るとは言っても隣のソファでは親友が寝ているしセミダブルほどの幅がある上に、端と端で背中を向ける形である。

 

そして忘れてはいけないことはクールビューティーはレズなのである。

 

というわけでヨコシマな気持ちなんて全くなく、大人しく眠りについた。

 

 

 

 

なんてことはなく、なぜか気持ちが昂ぶり全然眠くならない。

ただしあまり動くと隣でスヤスヤと寝ているであろうクールビューティーを起こしてしまう恐れがある為、まるで金縛りのような状態で恐らく3〜4時まで起きていたと思う。

 

 

気付くと2人は朝食の準備を始めていた。

どうやら寝てしまったようだが、時計を見るとまだ5時頃で外は薄暗い。

 

2人は起きた俺に気付くと開口一番こう言った

『シャワー浴びる?』

よく見ると2人とも髪が濡れていて、タオルを頭に巻き付けてグルグルしてあり、まるでターバンをかぶっているようになっている。

巻きつけとけば水吸い取って乾くっしょ!!というフィリピン魂を感じた。

 

朝シャンの習慣はないので断ったら顔を見合わせていた。

後々知ったのだが、フィリピン人は見た目によらず清潔で朝夕1日2回シャワーを浴びるのは当たり前で1回だけだと不潔とされるらしい。

ずっと暑いフィリピンなので納得ではあるが。

 

 

朝食を食べ、みんなで待ち合わせ場所に向かう。

 

そこには1台のバンが停まっており、先生や生徒たちも集まってきた。

結構たくさん参加すると思っていたが、生徒は4人だけであとの10人はみんな先生だった。

 

早速バンに乗り込んだ。

広めの窓際の席が空いていたのでそこに座ると、偶然か必然か、隣にクールビューティーが乗り込んできた。

(あんまり知っている人もいないから話し相手が出来て良かった)

ぐらいにしか思っていなかったがこの事が急激に距離を縮ませるキッカケになる。

 

目的地までは結構距離があるのでトイレ休憩だったり、マーケット(市場)に寄って昼の食材を買ったりして向かった。

 

最初はしゃべったり授業の延長のようなことをしていたが、だんだん疲れてきたので

『音楽聞こうよ』と提案した。

洋楽しかわからないだろうと思って洋楽ばかり流していたが、邦楽も聞きたいと言うので流し始めるとKiroroの曲と桑田佳祐の"いとしのエリー"は知っていた。

絢香HYの"366日"が気に入ったようだった。

 

そして"STAND BY ME"が流れ出すと驚き、

『なんでこんな古い曲知ってるの?私この曲大好き!』といい口ずさみ始めた。

『有名だからね!俺も大好き!ところで"STAND BY ME"ってどういう意味なの?』と聞くと"ずっと私のそばにいてね"という意味だと教えてくれ、なんだか良いムードになったところで海についた。

 

みんな着替えて海に入ったり砂浜でバレーボールやドッヂボールをして楽しんだ。

海の中で騎馬戦をやろうとなり、男女2人1組を作ることになった。

他の先生生徒たちは適当に決めたりじゃんけんして決めたりしていたが、俺とクールビューティーに至っては親友が『あんたはあんた』となかば強引だがナイスに決めた。 

 

昼は火を起こして肉と魚を焼き、米や野菜、デザートは先生たちが作ったのを持ってきてくれていた。

スプーンとフォークが足りなかったので生まれて初めて米を素手で食べた。

最初の2秒ぐらい抵抗があったが、案外すぐ慣れた。

フィリピンでは普通らしく、みんな器用に食べていた。

 

 

午後は離島があるというのでみんなで小さいボート(バンカーボートと呼ぶらしい)に乗り離島散策をした。

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実際の写真、右側にある2隻がバンカーボート

小さい島なのでみんなで歩いて1周し始めたが、みんなスタスタ歩いていってしまい、岩の隙間に生き物がいないか探したり写真撮影している俺達はいつも遅れ、取り残されていた。 

 

 

暗くなる前に帰ろうということで、またバンに乗り込み、行きと同じ席に座った。

クールビューティーは席を変えるかとも思ったが、また隣に座った。

 

帰りはみんな疲れていたのでほとんどが眠っていた。

俺も眠ろうと思ったが、隣のクールビューティーが寒そうにしていることに気が付いたので、どうしたか聞くと、なんと着替えを持ってきていなかったらしく、濡れたままのシャツを着たままだった。

俺が最初着ていたちょっと汚れたシャツがあったが車の中で着替えるわけにもいかず、

着ていたパーカー(暗くなると結構寒い)を羽織らせようとしたが、俺がシャツ1枚になって不憫に思ったのか2人の膝掛け代わりにしようと言ってきた。

よっぽど寒かったのかクールビューティーは小さくまるくなり、膝どころではなく体全体を覆っていた。

 

俺も寒かったので出来るだけパーカーの恩恵を受けようと小さくなってみた。

2人の身体が1つのパーカーに収まらなくてならないので、気付いたらかなり寄り添っていた。

そのおかげでだいぶ暖が取れてきて、ウトウトし始めたときに驚くべきことが起こった。

 

 

 

長くなったので次回へつづく…