部屋とタクシーと私
前回の記事なぜフィリピン?の続きです
無事フィリピンに着いたのは良いものの、どこかのホテルに
行って泊まって戻って来なければならない。
幸い、持参した本『地球の歩き方 フィリピン編』があったので安くて近いところを探し、空港内で客待ちしているタクシー(※クーポンタクシーと呼ばれる町中走っているタクシーより安全なタクシー、ただ値段はちょっと高い)の運ちゃんに
俺『THIS!! THIS!!』(マップを指差しながら)
運『!? NO! NO! Danger! Danger! Danger city!』
俺『I go! I go!』
運 (…ダメだこりゃ話にならん、まぁ知ったこっちゃないか)
運 『OK Come on』
交渉(?)し荷物を積んでくれて出発。
道中の会話は
『Japanese?』
『Yes!』
ぐらいしか出来ず、1時間弱走り、なんだか物々しい雰囲気の路地に。
もう辺りは暗くなっている上に、裸足にボロボロのTシャツ短パンの子供たちとか、
道端にある排水口にオシッコしてる小学生ぐらいの女の子とか、いかにも薬ヤってそうなおじさんが地面に座ってたりとか、5~6人のタトゥー入ってる若者とかいる…
(え?これなんか変なとこで降ろされて荷物とかお金とか奪われるやつじゃないの?こんなとこで絶対降りたくない!!!!)
なんて思っていると
運『This hotel』
…やめて~Σ(゚∀゚ノ)ノキャー
ただそのホテルの唯一良かった点は鉄格子のゲートがあり、ショットガン持った警備員が常駐していたこと。
しかしカモ日本人がいるとバレたら鉄格子を破ってでも俺の金品を奪いに来るんじゃないかとビクビクしながら、ささっと荷物を降ろし中へ避難。
予約なんてもちろんしていないので部屋が空いているのか、空いているのであれば何時からチェックインで何時チェックアウトか、1泊いくらなのか、そしてお腹も減っているので夕飯や朝食はあるのか、これを全て英語で聞かなければならない。
いきなり、かなりの試練である。
数ヶ月前まではほぼ0の英語力。
しかし一生懸命勉強した。
復習もした。
予習もした。
10冊の本を読み終え、さらに、良く使う会話集的な本も読んだ。
リスニングが向上すると謳うアプリも取った。
もう昔の俺とは違う。
日本に帰国する時
ペラペラに英語を話している自分を想像するだけでワクワクした。
これが新しい俺だ!
意気揚々と受付のレディに口を開いた
『ROOM! ROOM!』
(あれ?なんか違う…)
『ROOOOM!! ROOOOM!!』
(いや声量とか"O"の数じゃなくて…)
…
…Σ(・∀・;)
受付のおネエさんはどうやら、
銀行強盗に『金だ!金を出せ!!』
と言われたと思ったのか、一瞬ビクついていたが
(コイツどうやらMONEYではなく、ROOMが欲しいようだ)
と気付き、笑顔で迎えてくれ、セットプラン的なやつを見せてくれた。
全部英語でよくわからなかったが、適当に選び
おネエさんが何か言っていたが
よくわからなかったので愛想笑いしていたら
MONEY!と言われたのでお札をババ抜きのように見せて引き抜いてもらった。
長くなってしまったので続きは次回