Bebeの不思議な予知能力
"第六感"や"胸騒ぎ"というような言葉があるように、超能力とまでは言わないが特別な力ってある気がする。
ハリーポッターシリーズを観たことがなかったBebeと一緒に1から見直しているとBebeがふとこう言った。
『私が魔女だったらドウスル?』
そんなに気にも止めず、ハーマイオニーに釘付けだった俺は
『ビックリする〜』
などと適当に返しておいた。
映画を観終わると、また聞いてきた。
『もし自分に特別な力があったとしたら人に言う?秘密にしておく?』
『ん〜、基本的には秘密にしておくと思うけどBebeにだったら言うかも』
Bebeがこうやって再度、話を取り上げる場合はよっぽど話したいことか、真剣な話のことが多いのだ。
『どうしたの?何かあったの?実は未来から来たの?』と聞いてみた。
そこでBebeが過去に起こった出来事を話し始めたのだ。
Bebeのお母さんは個人で仕事をしており、片道1時間かけてバスで通勤している。
その際に、日によるが大量の荷物を持って行かないといけないときがあるのだ。
その日はBebeが休みだったがお母さんは仕事に行かなければならず、荷物もたくさんあった。
そこでBebeは『今日仕事手伝うよ』と荷物を弟が運転するトライシクル*1でバス停まで運び、お母さんと一緒にバスを待っていた。
お母さんはお客さんが待っているため早く行かなければならなかったが、あいにく繁忙期の時期だったので来るバス来るバス全て満員だった。
時間が刻一刻と過ぎていき、やっと荷物と大人2人が乗れるバスが停まった。
バスコンダクター(お金を集めたり荷物の出し入れを手伝ってくれる人)がせっせと荷物を積み込み、お母さんも乗り込み、(やっと乗れた、これで安心だ…)と胸をなでおろしているとBebeが積んだ荷物を引きずり下ろしているのが見えた。
『ちょっと何してるの!?急いでるんだから止めなさい!』と言ったがBebeは言うことを聞かず、全ての荷物を引きずり下ろし、
『このバスじゃなくて次のにしよう!このバスは絶対ダメ!』と言ったのだ。
お母さんはやっと来たバスを逃したくない為、説得したが頑固なBebeは一切聞く耳を持たず、バスの運転手に乗りません!とジェスチャーし、バスは行ってしまった。
お母さんはただでさえ遅れている上に、次乗れるバスもいつになるかわからない為、怒りを通り越して途方に暮れていた。
結局、何本か後のバスに2人で乗れ、無事仕事も済ませて夕方家に帰ってきた。
晩ごはんを食べながら夕方のニュースを見ていると、驚くべきニュースが飛び込んできた。
なんと2人が乗るはずだった"あの"バスは、2人を残して去った30分後に大事故に遭い、運転手を含め多数の乗客が亡くなったのだ。
お母さんは死んでいたかもしれなかったにも関わらず、
『あら、ラッキーだったわ』と言って、あまり気にもしていないようだった。
Bebeは"嫌"な予感がしたときは必ずといって良い程、こういうことが起こるため
(あぁ、やっぱりな)と思っただけだったそうだ。
他にも数え切れないほどこういうことがあり、本人曰く
『もう慣れた』そうだ。
最初はビックリし、何か悪いことが迫ってきているんじゃないかと不安になっていたらしいが、その直感に従っていれば悪いことは起きず、だんだんと(目に見えない"なにか"が私を守ってくれている)と考えるようになったらしい。
世の中にはそういう"星"のもとに生まれてきた人というのが稀にいるが、Bebeもそのうちの1人の気がしてならない。
Bebeを取り巻く不思議なことは他にも結構あるので少しづつシェアしていこうと思う。