Bebeにお腹を破壊されかけた話
夏の話だが、思いっきりお腹を壊した。
夕飯を食べ終わってから徐々にキリキリと痛くなり、腹痛止めの薬を飲んで寝ようと試みたが痛くて寝れなかった。
下痢と痛みの波をくぐり抜けやっとこさ眠りにつくことが出来たが、ものの数時間でまたしても激しい腹痛と吐き気で飛び起きた。
すぐさまトイレに駆け込み、それと同時に嘔吐してしまうほどだった。
吐いてからはだいぶ楽になり、何が原因だったのか考えてみた。
夕飯を食べてから痛くなり吐いたら楽になったので、夕飯で何か変なものでも食べたんだろうと思い、夜中にも関わらずゴミを漁り賞味期限をチェックし始めた。
同じものを食べたはずのBebeだが幸いフィリピンの生水で鍛えられているせいか影響は無く、隣で心配して背中をさすってくれていた。
結局全部チェックしたが賞味期限切れのものは無く、心なしかBebeもホッとしていた。
(来日してすぐの頃は買ってくるばかりですぐに調理せず、大量の賞味期限切れ食品を俺が廃棄した経緯がある)
しかし発見してしまったのである…
棚の奥底でホコリを被っている麦茶のパックを!!
発見と同時に
夕飯のとき俺だけ久しぶりにBebeが作ってくれた麦茶を飲んで、
『ぷはぁ〜、やっぱり夏は麦茶だぜ!』と言っている姿を思い出した。
急いで賞味期限をチェックすると目を疑った。
半年も切れているのだ。
どうやら去年の夏の残りらしかった。
Bebeに言うと
『( ゚д゚)ハッ!
…Sorry(´・ω・`)』と可愛い顔で言ってきた。
『まぁ原因わかったし、痛みも無くなったから良かった良かった!
次から気を付けてね!じゃあおやすみ』
と痛みで悶絶していた原因が自分だと知ったら心優しいBebeが傷ついてしまうと思い、さり気なく器の広い男をアピールして眠りについた。
あぁだこうだ過去を攻め立てるのは小さい男がやることである。
次の日の夕飯時にふと棚を見ると、なんと!
捨てられたと思っていた憎き麦茶がまだいやがるではあるまいか!
『Bebeっ!!なんだコレは!!俺を殺す気か!!』
と麦茶をゴミ箱に投げ捨て、昨日どれだけ俺が苦しんだか、賞味期限の大切さ、使う予定の食品だけ買うこと、ついでに世の中の厳しさを教えてあげた。
結果的に器がおちょこぐらいにサイズダウンした気もしないでもないがBebeの為ならいくらでも自分を犠牲にする所存である。