仕送りや日本人と結婚することについて、Bebeの家族の話
日本人がフィリピン人と結婚してよくある話が
"家族に金を無心される"
"毎月仕送りしなければならない"
"貯金という概念がないのであげてもあげてもキリがない"
"そのことについてなんの罪悪感もない"
といったことが挙げられると思う。
俺はあまりフィリピン人のことを知らなかったので、そういう面があることはBebeと付き合ってから知った。
Bebeがそういうタイプのフィリピン人だったのではなく、逆にそういう非常識な考えが
大嫌いなタイプのフィリピーナだった。
Bebeの家族と母方の親戚一同は同じコミュニティー(地域)で暮らしているのだが、フィリピン人特有の、良く言えば"家族を大事にする"、悪く言えば"馴れ合いを求めすぎる、依存する"関係性に嫌気が差し、14歳で親元を離れシェアハウスで暮らし始めた。
貯金の重要性を理解しており、お金があっても無駄なものは買わず、将来は起業し、不動産投資もしたい、というフィリピン人には珍しいビジネスマインドの持ち主だった。
非常に出来たフィリピーナである。
Bebeの家族はどうか。
実はBebeの両親は比較的リッチである。
Bebeのお父さんは人当たりが良く、商才もあるので1000ペソ(500円ぐらい)でビジネスをスタートし、徐々に色々なビジネスを手掛け、雪だるま式に資産を大きくしていった。
不動産もいくつか購入し、全てが上手く行っていたと思いきやお酒好きが祟り、身体を壊してしまう。そしてBebeのお母さんにメインのビジネスを継承した。
Bebeのお母さんはちょっと不器用なところもあるが元銀行員であり、会計も出来て頭が良い。若い頃は台湾と香港にOFW*1として出稼ぎに行っており、現在はメインのビジネスを1人で切り盛りしている。
そんな両親の兄弟達のほとんどもビジネスを手掛けており、両親よりリッチである。
中にはマカティ(銀座、六本木のような場所)で不動産投資とレストランの経営をしている叔母もいる。
という訳で、有難いことに実は今まで金の無心をされたこともなく、仕送りもしたことがない。
むしろBebeがフィリピンで土地を購入した時はまとまったお金を貸してもらっていた。
ただしみんながみんなリッチな訳でなく、中にはそのお金を当てに仕事もせず毎日酒飲んでダラダラしている典型的なダメ兄弟もいる。
そして優しいバカな親は子どもにも甘いので、子どもたちは働かず、親のスネをかじり倒している状況だ。
日本人からすると"働かざるもの食うべからず"が基本マインドなので、見てるだけでイライラするが、そんな環境のおかげでBebeを出来たフィリピーナにしてくれたかと思うと、
(まぁいいか)ともなるのである。
*1:Overseas Filipino Workersの略